乃東枯(なつかれくさかるる)
七十二候・夏至の初侯「乃東枯:なつかれくさかるる」の時節(6/21~6/25)に変わり、乃東が枯れていく頃となった。乃東とは、冬至に芽を出し夏至に枯れる夏枯草(かこそう)の古名で、紫色の花を咲かせる靫草(うつぼくさ)の漢方名でもある。靫草は、日当たりのよい山野の草地に群生し、夏至の頃に枯れていくが、この枯れて茶色くなった花穂が夏枯草である。
夏枯草の英名はall-heal(全てを癒す)である。夏枯草は、古くから洋の東西を問わず漢方として用いられてきた。この生薬を煎じて飲めば利尿、消炎作用があり、煎液はねんざ、腫物、浮腫の塗り薬として、またうがい薬にも用いる。
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二十四節気 | 七十二候 | 名称 | 意味 | 夏至(6月21日ごろ) | 初候 | 乃東枯(なつかれくさかるる) | 夏枯草が枯れる |
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次候 | 菖蒲華(あやめはなさく) | あやめの花が咲く | |
末候 | 半夏生(はんげしょうず) | 烏柄杓が生える | |
小暑(7月7日ごろ) | 初候 | 温風至(あつかぜいたる) | 暖い風が吹いて来る |
次候 | 蓮始開(はすはじめてひらく) | 蓮の花が開き始める | |
末候 | 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす) | 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える | |