雷乃収声(らいすなわちこえをおさむ)

七十二候・秋分の初候「雷乃収声:らいすなわちこえをおさむ」の時節(9/22~9/26)を迎え、雷が鳴り響かなくなる頃になった。もっとも日が長い夏至を過ぎて、昼と夜がほぼ同じ日が秋分の日である。この日を境に、これから昼の時間が短くなり、もっとも昼の時間が短い冬至へと向かう。夏の入道雲から、秋の兆しであるうろこ雲が見えてくる。

ちょうど稲が実るのは雷光がよく見られる時期である。雷により化学反応が起き、空気中の窒素が分解、酸素と結合し窒素化合物となる。窒素化合物は雨により硝酸となり地中に溶け、作物の生育にいい影響を与えるという。これはアミノ酸の合成のプロセスでもあり、生命誕生のプロセスとして科学的に解明が進んでいる。

昔の人は科学的な知識はなくても、雷光が稲穂によい影響を与えることを経験的に知っていた。そこから雷光は稲を実らせる「稲の夫」となった。昔は男女関係なく「妻」「夫」ともに「つま」といったが、現代では「つま」という語に「妻」が用いられるため、「稲妻」になったとされる。俳句では、雷は夏の季語、一方で稲妻は秋の季語である。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
秋分(9月23日ごろ) 初候 雷乃収声(らいすなわちこえをおさむ) 雷が鳴り響かなくなる
次候 蟄虫坏戸(ちっちゅうこをはいす) 虫が土中に掘った穴をふさぐ
末候 水始涸(みずはじめてかる) 田畑の水を干し始める
寒露(10月8日ごろ) 初候 鴻雁来(こうがんきたる) 雁が飛来し始める
次候 菊花開(きくのはなひらく) 菊の花が咲く
末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 蟋蟀が戸の辺りで鳴く
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