竹笋生(たけのこしょうず)
七十二候・立夏の末侯「竹笋生:たけのこしょうず」の時節(5/16~5/20)に変わり、筍(たけのこ)が生えてきて、ひょっこりと地面から顔を出してくる頃となった。たけのこは、竹の地下茎から生え出てくる若芽の部分であり、漢字では「筍」「笋」「竹の子」などが当てられている。「竹笋」は、中国語に由来しますが、日本では本来は「たかむな」と読み、たけのこの古名を表している。日本に自生していたとされ、古くから生育され、5月から6月にかけて旬を迎えて収穫される真竹(まだけ・またけ)であるとされている。
日本には、古来から「竹取物語」に見られるように独特の竹文化があり、真竹は丈夫で優れた素材として、筆や楽器、様々な竹細工などの生活道具に加工された。籠(かご)や笊(ざる)から始まり、笛や尺八などの楽器、華道や茶道で使われる花器や茶筅・茶杓、弓や竹刀などの武道具、提灯、玩具に至るまで、日本文化に密接に根づいている。
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二十四節気 | 七十二候 | 名称 | 意味 | 立夏(5月5日ごろ) | 初候 | 蛙始鳴(かわずはじめてなく) | 蛙が鳴き始める |
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次候 | 蚯蚓出(みみずいづる) | 蚯蚓が地上に這出る | |
末候 | 竹笋生(たけのこしょうず) | 筍が生えて来る | |
小満(5月21日ごろ) | 初候 | 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) | 蚕が桑を盛んに食べ始める |
次候 | 紅花栄(べにばなさかう) | 紅花が盛んに咲く | |
末候 | 麦秋至(むぎのときいたる) | 麦が熟し麦秋となる | |