ひとかど

「ひとかど:一廉 or 一角」とは、ひときわ優れていること。日常英語ではgrow up to be somethingという表現が使われる。一人前になることであり、それは一芸に秀でることになる。大人になって社会の役に立って、その見返りとして報酬を得て生活する。家族を養っていくぐらい広い意味があるだろう。

個人的には、ひとかどの人生を追い求めてきた。就職して生計を立てていくことが曲りなりにできても、この言葉が腑に落ちるまでに長い格闘があった。ようやく自信ができたころに会社を離れ、さらに納得のゆく境地を求めてきた。小学校の国語の授業で出会った、高村光太郎の「道程」という詩に心を導かれていたように思う。

奏でられる音楽を聴きながら、自分とはまったく異なる芸に秀でる人生を歩む「ひとかど」に心寄せてみたい。

村治佳織

病を克服し、再び舞台に立ったアーティスト4人の1人として、村治佳織(クラシックギタリスト)のパフォーマンスが披露されている。死を覚悟したから体現されるアートの極地があるだろう。そして、それはもしかしたらライブでないと体感できないかもしれない。2013年7月に病気治療のため2年間活動休止した後に、2016年に萬福寺音舞台で演奏した映像「花は咲く」は東日本大震災でこころ折れそうになっている日本人に対する優しいメッセージであった。コロナ禍で苦しむ世界の人々へのメッセージ(インタビュー)と共に、京都市内を一望できる、「青蓮院門跡 将軍塚青龍殿大舞台」で新たに撮影された、村治佳織によるギター演奏が最後に収録されている。

彼女の生い立ちがトップランナーという音楽番組で紹介されていた。

河瀬直美

ピアニスト:武村八重子がホストを務めるBSフジのおもしろい番組がある。その番組は「ヒトカド。」の女性をゲストに、生き方、挫折、大切な夢など、女性にまつわるあれこれをトークしていく。ホストの武村八重子は第21回ショパン国際フェスティバルにて世界6人のソリストに選ばれる。2005年シャネル・ジャパン初代アーティストに選ばれ帰国後、音楽活動のみならず各メディアへ出演して、注目されている新感覚のピアニストである。

そんな武村八重子が、女性の映画監督の河瀬直美に単刀直入にインタビューする番組がこちら。

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