山茶始開(つばきはじめてひらく)

七十二候・立冬の初候「山茶始開:つばきはじめてひらく」の時節(11/7~11/11)に変わり、時雨がしとしとと降るなか、垣根では山茶花(さざんか)が花開く。「つばき」と読んでいるが、ここでは山茶花を指す 。中国でツバキ科の植物を指す山茶(さんさ)が名前の語源という。花の少ない、殺風景な冬枯れの季節にひっそりと可憐に咲く山茶花は、寺院や茶室の庭木としても好まれる花である。

ツバキ科の花である山茶花は、童謡「たき火」にも出てくる。落ち葉を掃き集めたたき火に、通りがかった子どもたちが暖を求めて集まってくる風景が目に浮かぶ。たき火の副産物は、焼き芋だろう。さつまいもをアルミホイルで包み、たき火の中へ。しばらくするとほくほくのおいしい焼き芋ができ上がる。さつまいもは、60~70度ぐらいの温度でじっくり加熱すると、デンプンが多量の麦芽糖に変化して甘みが増す。石焼き芋がおいしいのは、温まった石の中でじっくり加熱されるからである。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
立冬(11月7日ごろ) 初候 山茶始開(つばきはじめてひらく) 山茶花が咲き始める
次候 地始凍(ちはじめてこおる) 大地が凍り始める
末候 金盞香(きんせんかさく) 水仙の花が咲く
小雪(11月22日ごろ) 初候 虹蔵不見(にじかくれてみえず) 虹を見かけなくなる
次候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 北風が木の葉を払い除ける
末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 橘の実が黄色くなり始める
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