鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

七十二候・大寒の末侯「鶏始乳:にわとりはじめてとやにつく」の時節(1/30~2/3)に変わり、春の気配を感じた鶏が卵を産み始める頃となった。もともとは鶏の産卵期は春から初夏にかけてであり、卵はその時期にしか生まれない貴重品であった。また、時を告げる鳥として神聖視されてきたのが鶏であった。時計のない時代、雄鶏特有の甲高い鳴き声は、朝の訪れを知る手だてとされてきた。農家のお嫁さんはその声を聞いて起き出し、竃を炊きつけ朝の準備をしたという。

庭先で飼われていた鳥だからにわとりという説がある。他には、日本各地ににわとりが広まった際、羽の色が日本の伝統色でもある丹色(にいろ)に似ていたことから、「丹色の羽の鳥」→「丹羽鳥」→「にわとり」と名付けられたという説がある。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
大寒(1月20日ごろ) 初候 款冬華(ふきのはなさく) 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
次候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 沢に氷が厚く張りつめる
末候 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) 鶏が卵を産み始める
立春(2月4日ごろ) 初候 東風解凍(とうふうこおりをとく) 東風が厚い氷を解かし始める
次候 黄鶯睍睆(うぐいすなく) 鶯が山里で鳴き始める
末候 魚上氷(うおこおりをいずる) 割れた氷の間から魚が飛び出る
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