菊花開(きくのはなひらく)

七十二候・寒露の次候「菊花開:きくのはなひらく」の時節(10/13~10/17)に変わり、菊の花が咲き始める頃となった。ひと月遅れで迎える旧暦9月9日の重陽の節句は、別名「菊の節句」とも言われ、ちょうど菊の花の盛りのころ。この日には菊の花を浮かべた菊花酒を飲み、長寿と無病息災を願う風習があった。

この時期には各地で菊の品評会や菊まつりが行われ、観賞用として様々な品種が育てられている。菊には不老長寿の薬効があるとされ、薬草として中国から伝来した。漢方で菊は目の薬として知られ、目の充血や腫れ、痛み、視力の低下に効果があるとされている。重陽の日に摘んだ菊の花を乾かして袋に詰めた「菊枕」で眠ると、菊の香りただよう寝心地に、夢に愛しい人が現れる、邪気を祓うという言い伝えがあり、女性から男性に贈られたそうだ。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
寒露(10月8日ごろ) 初候 鴻雁来(こうがんきたる) 雁が飛来し始める
次候 菊花開(きくのはなひらく) 菊の花が咲く
末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 蟋蟀が戸の辺りで鳴く
霜降(10月23日ごろ) 初候 霜始降(しもはじめてふる) 霜が降り始める
次候 霎時施(こさめときどきふる) 小雨がしとしと降る
末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ) もみじや蔦が黄葉する
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