禾乃登(こくものすなわちみのる)

七十二候・処暑の末候「禾乃登:こくものすなわちみのる」の時節(9/2~9/6)を迎える。秋になりさまざまな穀物が実る。青々としていた水田では日に日に稲穂がこぼれるように実り、徐々に金色に染まる。稲穂が頭を垂れるといよいよ刈入れ間近となる。この時期は台風が多く、農家の人々はまだまだ気は抜けない。各地では、風をおさめ、豊作を祈る風鎮祭が行われる。9/6は、秋篠宮悠仁親王誕生の日にあたる(13歳)。

「禾」という字は粟(あわ)の穂がたわわに実った様子をかたどったもので、中国でも日本でも、古代では穀物と言えば米や麦ではなく主に粟のことだった。年貢米の租税率が高いと、農民は苦労して自分が作ったお米が食べられず、「アワやヒエ」を食べたというのはほんのひと昔前の話だった。ところが消費税率がいよいよ10%となり、私たちの食卓でも収穫を手放しに満喫できないかもしれない現実が来月に迫っている。飽食から知足へと意識転換する時なのだろう(命を支配する食の話は秘密の扉のページから↓)


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二十四節気 七十二候 名称 意味
処暑(8月23日ごろ) 初候 綿柎開(わたのはなしべひらく) 綿を包む萼(がく)が開く
次候 天地始粛(てんちはじめてさむし) ようやく暑さが鎮まる
末候 禾乃登(こくものすなわちみのる) 稲が実る
白露(9月7日ごろ) 初候 草露白(くさのつゆしろし) 草に降りた露が白く光る
次候 鶺鴒鳴(せきれいなく) 鶺鴒(せきれい)が鳴き始める
末候 玄鳥去(つばめさる) 燕が南へ帰って行く
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