水沢腹堅(さわみずこおりつめる)

七十二候・大寒の次侯「水沢腹堅:さわみずこおりつめる」の時節(1/25~1/29)に変わり、厳しい寒さで沢の水さえも凍る頃となった。大気の冷えがまさに底となるこの時期、常に流れている川の水が凍ることはめったにないことである。池や沼の水面の氷は、溶けたり凍ったりを繰り返しながら厚みを増していく。

一年の最低気温が観測されるのはこの頃が一番多く、氷点下に達する地域が多くみられる。この時期厳しい寒さを、自分を鍛えるために使う寒修行が各地で行われる。滝修行、寒中水泳など、寒い中で無理して鍛錬をする必要があるかと疑問が湧いてくるが、精神面を重視する日本人らしい習慣である。武道を嗜む人は寒稽古を行う。みなで寒さを乗り越えたという満足感、稽古の後に振る舞われる豚汁やお汁粉を食べるときの楽しさなどがあり、寒稽古は今も続けられるのかもしれない。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
大寒(1月20日ごろ) 初候 款冬華(ふきのはなさく) 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
次候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 沢に氷が厚く張りつめる
末候 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) 鶏が卵を産み始める
立春(2月4日ごろ) 初候 東風解凍(とうふうこおりをとく) 東風が厚い氷を解かし始める
次候 黄鶯睍睆(うぐいすなく) 鶯が山里で鳴き始める
末候 魚上氷(うおこおりをいずる) 割れた氷の間から魚が飛び出る
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