朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

七十二候・小雪の次候「朔風払葉:きたかぜこのはをはらう」の時節(11/27~12/1)に変わり、冷たい北風が木の葉を散らす頃となった。朔風とは北風のことで、木枯しを指す。「朔」という字は、「はじめ」や「元へ帰る」という意味で使われるが、十二支を方角に当てると、子(ね)の方角は「北」となり、子は干支の最初に位することから、やがて「朔」は「北」を指すようになった。日本海を渡る時に水分を含んだ北風は、山地にぶつかり日本海側では多くの雪を降らせる。山を越えた太平洋側では乾燥した風になり、「空っ風」と呼ばれる。

葉を落とした木々の冬景色はどこか淋しげで、草木は一見枯れてしまったように見えるが、木の枝には小さな芽が出始めている。土に落ちた木の葉は「望み葉:のぞみば」といい、土の中で肥料となり、めぐりめぐって春を迎える植物の栄養となる。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
小雪(11月22日ごろ) 初候 虹蔵不見(にじかくれてみえず) 虹を見かけなくなる
次候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 北風が木の葉を払い除ける
末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 橘の実が黄色くなり始める
大雪(12月7日ごろ) 初候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) 天地の気が塞がって冬となる
次候 熊蟄穴(くまあなにこもる) 熊が冬眠のために穴に隠れる
末候 鱖魚群(さけのうおむらがる) 鮭が群がり川を上る
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