蒙霧升降(ふかききりまとう)

七十二候・立秋の末侯「蒙霧升降:ふかききりまとう」の時節(8/17~8/22)に変わり、深い霧が立ち込める頃となった。「蒙霧」とは、もうもうと立ちこめる濃い霧をいう。早朝、特に前日に雨が降り、空気が湿り気を含んでいるときには、山や水辺に白く深い霧が立ち込め、幻想的な風景が見られる。残暑の厳しさは相変わらずであるが、朝夕はひんやりとした空気が心地よく感じられる。

霧といえば、イギリスを想像する人が多いことだろう。イギリスの霧は、メキシコ湾からやって来る暖流と、北極から来る寒流が、イギリス諸島付近でぶつかり合って生まれる海霧である。シェークスピアのハムレットも、エミリー・ブロンテの嵐が丘も、霧なくしては興趣に欠けてしまう。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
立秋(8月7日ごろ) 初候 涼風至(すづかぜいたる) 涼しい風が立ち始める
次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく) 蜩が鳴き始める
末候 蒙霧升降(ふかききりまとう) 深い霧が立ち込める
処暑(8月23日ごろ) 初候 綿柎開(わたのはなしべひらく) 綿を包む萼(がく)が開く
次候 天地始粛(てんちはじめてさむし) ようやく暑さが鎮まる
末候 禾乃登(こくものすなわちみのる) 稲が実る
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