蒙霧升降(ふかききりまとう)

蒙霧升降(ふかききりまとう)は森や水辺に白く深い霧がたちこめる頃(8月17日~8月21日)である。朝夕のひんやりとした心地よい空気の中、深い霧が幻想的な風景をつくりだす。蒙霧升降は二十四節気の立秋の末候にあたる。

心に深く刻まれた夏の霧

蒙霧升降の時候に思い出すのは、42年前(昭和52年)の夏に歌った合唱曲(NHK全国学校音楽コンクール課題曲)「レモン色の霧よ」の歌詞である。

白樺林を 通る風は 霧をしずか しずかに 消しながら 朝の光を 作るのです‥

レモン色の霧よ

白樺林キャンプ・ファイア高原の夜太陽をレモン色にする霧などの言葉が、その後何十回もめぐってきた夏の姿として心に刻まれ、人生の糧となったように思う。あの夏、混声合唱の男子パートを夏休みに特訓してコンクールに出場した。県大会では金賞になったが、四国のコンクール予選は突破できず、全国コンクールには出場できなかった。その年、全国コンクール最優秀賞(金賞)を受賞した調布市立神代中学校の合唱をたまたま発見して聴けた。

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