菖蒲華(あやめはなさく)

七十二候・夏至の次侯「菖蒲華:あやめはなさく」の時節(6/26~7/1)に変わり、厚い雲に覆われた梅雨空のもと、水辺に菖蒲の花が咲く頃となった。気品ある大輪の花を誇るのが花菖蒲。風に揺れる姿は、垂れ込める空に色をさす優雅な蝶々のよう。

「いずれあやめか杜若」どちらも優れていて優劣がつかず、選択に迷うことのたとえである。この言葉通り、非常に姿かたちが似ていて見分けがつきにくいアヤメ、ハナショウブ、カキツバタである。これら三つの見分けるポイントは花弁のつけ根を見ることである。アヤメには網目模様、花菖蒲には黄色い菱形模様、杜若には白く細い線が入っているのが特徴である。咲いている場所で見分ける方法もあり、アヤメは水はけの良い草地に、カキツバタやハナショウブは水辺や湿地に咲く。花が咲く時期としては、まず5月上旬にアヤメから咲き始め、続いて5月中旬にカキツバタ、5月中旬から6月下旬になるとハナショウブが咲き出す。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
夏至(6月21日ごろ) 初候 乃東枯(なつかれくさかるる) 夏枯草が枯れる
次候 菖蒲華(あやめはなさく) あやめの花が咲く
末候 半夏生(はんげしょうず) 烏柄杓が生える
小暑(7月7日ごろ) 初候 温風至(あつかぜいたる) 暖い風が吹いて来る
次候 蓮始開(はすはじめてひらく) 蓮の花が開き始める
末候 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす) 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
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