金盞香(きんせんかさく)

七十二候・立冬の末候「金盞香:きんせんかさく」の時節(11/17~11/21)に変わり、水仙の花が咲き芳しい香りを放つ頃となった。ここでいう「きんせんか」とは、春に咲くキク科の金盞花ではなく、水仙のことをさしている。金盞は黄金の杯(さかずき)のことで、6枚の花びらの真ん中に黄色い冠のような副花冠をもつ水仙の異名である。冬の厳しい寒さの中でもすっと立ち上がって咲く姿は、楚々とした美しさがある。

学名の「narcissus:ナルキッソス」は、ギリシャ神話からの命名である。泉に映った自分の姿に恋焦がれ、見続けていたら1本の花になってしまったという少年の名前から名付けられた。その花が水仙であり、ナルシストの語源である。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
立冬(11月7日ごろ) 初候 山茶始開(つばきはじめてひらく) 山茶花が咲き始める
次候 地始凍(ちはじめてこおる) 大地が凍り始める
末候 金盞香(きんせんかさく) 水仙の花が咲く
小雪(11月22日ごろ) 初候 虹蔵不見(にじかくれてみえず) 虹を見かけなくなる
次候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 北風が木の葉を払い除ける
末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 橘の実が黄色くなり始める
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