黄鶯睍睆(うぐいすなく)

七十二候・立春の次侯「黄鶯睍睆:うぐいすなく」の時節(2/9~2/13)に変わり、山里では鶯(ウグイス)が鳴き始める頃となった。「睍睆」とは鳴き声の良いという意味で、その美しい音色から鶯は、オオルリ、コマドリとともに日本三鳴鳥に数えられている。「ホーホケキョ」という、鶯おなじみのさえずりは雄のみのもので、気象庁ではこの鶯のさえずりを初めて聞いた日を「鶯の初鳴日」として、梅や桜の開花とともに観測している。

梅と鶯のツーショットは、伝統的な日本の遊びである花札の絵によって、日本人の脳裏に刻まれているのではないだろうか。春を告げる梅の花に鶯がとまっている光景は、非常に風流な日本の眺めである。「梅に鶯」は、取り合わせのよい二つのもの、よく似合って調和する二つのもののたとえ、仲のよい間柄のたとえであり、故事・ことわざになっている。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
立春(2月4日ごろ) 初候 東風解凍(とうふうこおりをとく) 東風が厚い氷を解かし始める
次候 黄鶯睍睆(うぐいすなく) 鶯が山里で鳴き始める
末候 魚上氷(うおこおりをいずる) 割れた氷の間から魚が飛び出る
雨水(2月19日ごろ) 初候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 雨が降って土が湿り気を含む
次候 霞始靆(かすみはじめてたなびく) 霞がたなびき始める
末候 草木萌動(そうもくめばえいずる) 草木が芽吹き始める
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