参加民主主義の実践 #みやしろまち

この数日間、生まれて初めて選挙に参加して、地方議会が腐敗して機能していないことが、日本沈没の本当の原因であることがよくわかってきた。街宣車に乗ってアナウンスをしたり、駅前やショッピングモールで住民と話をしたりしながら住民が町に何を求めているのかを考えた。すると、議員たちと町長と町の幹部職員がお友達会として町の議会を乗っ取って、力の強いほんの一握りの利権者たちの都合に沿って行政を動かしている実態がよく見えてきた。

明日(2/9)は選挙当日なので、これを見て多くの町民の方が自ら意思決定をする参考にしてもらえればよいと思う。どこの党や誰にいれてくださいと言っているのではない。忙しさにかまけて選挙に行かないと、大変なことになってしまうし、後から文句を言えないので、ちょっとだけ考えて意思表示だけはしておいてほしい。

情報通信技術(ICT)を駆使していけば選挙も、町政も透明になり、情報発信や選挙参加に伴う事務管理費用などはほとんどかからない。地方議会は、ICTを用いて住民の直接参加の機会を増やし、参加民主主義を実践していかないといけないと実感した。時代はまさに5Gで、間もなくスマホから投票できるようになるだろう。いや、日本で一番最初にそれを実行する町にしよう。

30年近く前、笠原小学校の教育に魅力を感じ、横浜市から宮代町に移り住み、美しい自然や美味しい地元の農産物に満足して生活をしてきた。それほど混まない電車で都心への通勤ができ、週末は豊かな自然を満喫しながら生活できる暮らしに不満はなかった。忙しく仕事をしているときは町政の運営にそれほど目を配ることがなかったが、子育てを終えて時間的に少し余裕ができてきた。そこで、面白い活動をしている政党(オリーブの木)のボランティアをしてみようと応募していた矢先に、宮代町議会選挙に立候補者がいるので手伝ってほしいとの依頼がきた。せっかくの機会なので、真剣に取り組み、こちらの備忘録にその一部始終を残しておく。

新党オリーブの木は、「地方から草の根革命!」を実行していこうとしており、埼玉県では朝霞市(2019/12/01)に続いて宮代町は2人目として坂本けいぞう候補を擁立した。この後も地方議員の擁立が続くが、最も注目すべきは、2020/07/05の都知事選挙への黒川あつひこ代表の出馬である(出馬会見へ)。

坂本けいぞう候補は、情報通信技術ICTの専門家として宮代町を日本のICTのセンター拠点として町おこしをしていくという政策を掲げている。5G元年の2020年にスタートし、お年寄りから小学生まで5Gの恩恵を得られるように尽力しようとしている。

さらに生々しい活動は坂本けいぞうツイッターから観察できる。

宮代町の町議会議員候補の坂本けいぞうは、『情報通信技術(ICT)でまちおこし!』を訴えている。政策実現のシナリオは以下の通りである。より深堀りした内容は、坂本けいぞう候補自身がYouTubeで語っている。

  

🎤 2020年は5G元年です
🎤 宮代町から5G時代をリードしたICTで町おこしをしましょう
🎤 ICTを使えばみんなの生活が便利になります
🎤 みんながYouTubeで発信できます
🎤 宮代町が、東武動物公園が、世界的に有名になります
🎤 みんなが起業家になれます
🎤 みんなが幸せになります
🎤 そんな街がみやしろまちです

追記(2/10):声無き声を、明日につなげよう!

笛吹けど踊らず。残念であるが訴えは町民全体には響かなかった。最終投票率は43.98%で前回の48.64%より5%ほど低い結果になった。投票率が低かったのは、投票日の寒風と有力候補がいなくなった(前回1515票獲得してトップ当選した加納好子議員が任期中に死亡した)ことが主な原因と考える。個人的に前回加納議員に投票したので、その実績を引き継ぐ議員が現れないことにも悲しさを覚えた。

話を坂本けいぞう候補の今回の投票結果に戻そう。日本の有権者数(1億6百万人)、宮代町の有権者数(28000人)という数字から比例案分すると、オリーブの木のチャネル登録者数(16万人)の中で宮代町の有権者数は42人となる。チャネル登録者の全員が投票する分けではないが、チャネル登録者は単純な投票率よりは高い確率で投票すると考えるので、今回の得票数の中で20~30人が宮代町のチャネル登録者ではないかと推計する(ちなみに自分自身はチャネル登録者ではない)。

個人的な活動により確実に投票した人数は把握している範囲で8~10票ぐらいである(これが個人的なネットワークによる拡散活動としては限界と考える)。その他、何人かによる個人的ネットワークにより集まった投票結果が82票という結果だろう。今回の宮代町議員選挙でも浮動票はほとんどなく、一方で現職議員の固定票は微動だにしていない。これほどに無関心な有権者から票を獲得することは難しい。結局、お友達町政が続く結果になってしまった。

しかし活動の中で明らかに、町政の刷新を求める声なき声は聞こえた。日本工業大学の学生たち(残念ながら町民比率が非常に少ない)には、坂本けいぞう候補の訴えが響いていた。最終日には街頭演説にわざわざ走って集まり、声援を返す光景が現れていた。同様に落選となってしまったが、佐藤まさゆき候補に集まった324票も、明らかに町政への新しい風を求めている。宮代町の若者たちや学生たちが町政に期待し、積極的に行動することで新しい宮代町が幕をあける、そんな希望を少しだけ感じた選挙であった。

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