霜止出苗(しもやんでなえいづる)
七十二候・穀雨の次侯「霜止出苗:しもやんでなえいづる」の時節(4/25~4/29)に変わり、霜が降らなくなって稲の苗が成長する頃となった。日がますます長くなり、陽の光も強まって、霜の心配もなくなって農作物がすくすくと育っていく季節である。苗代では種もみが芽吹いて青々とした苗に育つ。田に水がはられ田植えの準備が始まっている。忙しくも活気に満ちた農家の様子が伺われる。
この時期、田畑のあぜ道や土手などでよく見かけるのが「よもぎ」である。春になると、よもぎ摘みを楽しみにしている人も多いだろう。摘んだばかりのよもぎで作る草餅は、新緑の野山のようにきれいな緑色をして、春の香りがする。草餅の材料となることからよもぎは餅草(もちぐさ)とも呼ばれている。
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二十四節気 | 七十二候 | 名称 | 意味 |
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穀雨(4月20日ごろ) | 初候 | 葭始生(あしはじめてしょうず) | 葦が芽を吹き始める |
次候 | 霜止出苗(しもやんでなえいづる) | 霜が終り稲の苗が生長する | |
末候 | 牡丹華(ぼたんはなさく) | 牡丹の花が咲く | |
立夏(5月5日ごろ) | 初候 | 蛙始鳴(かわずはじめてなく) | 蛙が鳴き始める |
次候 | 蚯蚓出(みみずいづる) | 蚯蚓が地上に這出る | |
末候 | 竹笋生(たけのこしょうず) | 筍が生えて来る |