鱖魚群(さけのうおむらがる)
七十二候・大雪の末候「鱖魚群:さけのうおむらがる」の時節(12/17~12/21)に変わり、鮭が群れをなして川を上っていく頃となった。川で生まれた鮭は、海で大きく育ち、産卵のために故郷の川へと帰っていく。古来、人々はこの「鮭の遡上」を神秘的なものとしてとらえてきた。
鮭は海中で1~5年過ごすとされているが、不思議なことに彼らは自分の生まれた川をよく覚えており、長く海で生活した後でも、ほとんどの鮭はもとの川に戻ってくるそうだ。その理由は鮭の鋭い嗅覚によるものだと考えられている。産卵のため一心不乱に遡上してくる鮭は、まったく食物もとらず、役目を終えると力尽きる。こうして鮭は次の命を育んでいる。
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二十四節気 | 七十二候 | 名称 | 意味 |
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大雪(12月7日ごろ) | 初候 | 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) | 天地の気が塞がって冬となる |
次候 | 熊蟄穴(くまあなにこもる) | 熊が冬眠のために穴に隠れる | |
末候 | 鱖魚群(さけのうおむらがる) | 鮭が群がり川を上る | |
冬至(12月22日ごろ) | 初候 | 乃東生(なつかれくさしょうず) | 夏枯草が芽を出す |
次候 | 麋角解(おおしかのつのおつる) | 大鹿が角を落とす | |
末候 | 雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる) | 雪の下で麦が芽を出す |