半夏生(はんげしょうず)
七十二候・夏至の末侯「半夏生:はんげしょうず」の時節(7/2~7/6)に変わり、烏柄杓(からすびしゃく)が生える頃となった。「半夏」は烏柄勺というサトイモ科の薬草で、地下にある球茎の皮を取って乾燥したものが漢方薬の生薬「半夏」である。
夏至から数えて11日目の7/2(2020年は太陽黄径が100度となる日は7/1)、この日までに農家の人達は田植えを済ませ、どんなに気候不順な年でもこの後は田植えをしないという。半夏生の頃には、天から毒気が降るとか、地面が陰毒を含んで毒草が生えるなどという言い伝えがあり、この時季に筍・わらびなどを食べることや種を撒くことを忌む風習であった。半夏生までに田植えを済ませた農家は、この日の天候で稲作のできを占う。
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二十四節気 | 七十二候 | 名称 | 意味 | 夏至(6月21日ごろ) | 初候 | 乃東枯(なつかれくさかるる) | 夏枯草が枯れる |
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次候 | 菖蒲華(あやめはなさく) | あやめの花が咲く | |
末候 | 半夏生(はんげしょうず) | 烏柄杓が生える | |
小暑(7月7日ごろ) | 初候 | 温風至(あつかぜいたる) | 暖い風が吹いて来る |
次候 | 蓮始開(はすはじめてひらく) | 蓮の花が開き始める | |
末候 | 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす) | 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える | |