雀始巣(すずめはじめてすくう)
七十二候・春分の初侯「雀始巣:すずめはじめてすくう」の時節(3/21~3/25)に変わり、雀が巣を作り始める頃となった。昼の時間が少しずつ伸びる春から夏にかけては、雀にとっての繁殖期で、早朝から夕方まで、枯草や毛をせっせと集めて、巣作りを始める。田畑や人家のすぐそばに棲息する雀は、古くから日本人にとって最も身近な存在で、俳句や民話などに用いられることも多い野鳥である。
ヒートアイランドのためか一足先に都心から桜が咲き、いなかの野原や畑一面が緑の草花で覆われている。お散歩をしながら摘んだ春菜を、はやり病に備えてストックしている食材と組み合わせて料理し、息吹に満ちた春の命をありがたく頂いた。土筆(つくし)と蓬(よもぎ)と菜の花などの春菜の柔らかい食感と共に、ほろ苦さ(ビタミン・ミネラル)が体に浸透して、免疫の力を与えてくれるだろう。
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二十四節気 | 七十二候 | 名称 | 意味 |
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春分(3月21日ごろ) | 初候 | 雀始巣(すずめはじめてすくう) | 雀が巣を構え始める |
次候 | 桜始開(さくらはじめてひらく) | 桜の花が咲き始める | |
末候 | 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) | 遠くで雷の音がし始める | |
清明(4月5日ごろ) | 初候 | 玄鳥至(つばめきたる) | 燕が南からやって来る |
次候 | 鴻雁北(こうがんきたへかえる) | 雁が北へ渡って行く | |
末候 | 虹始見(にじはじめてあらわる) | 雨の後に虹が出始める |