土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

七十二候・大暑の次侯「土潤溽暑:つちうるおうてむしあつし」の時節(7/27~7/31)に変わり、梅雨の湿気を帯びた大地に、強い日差しが照りつけて蒸し暑くなる頃となった。溽暑は「じょくしょ」と読み、湿度の高い蒸し暑さのことを指す。この時期は、じっとしていてもじんわりと汗がにじんでくるような暑さで、不快指数の上がる過ごし辛い日々が続く。

そんな溽暑の日本の夏、植物だってもちろん暑い。そこで植物だってちゃんと「夏の暑さ対策」をしている。植物が成長するために太陽の光を浴びて光合成をするが、あまり暑過ぎると体温(植物の場合は葉温)が上昇し過ぎてして酵素が働かなくなり、光合成も阻害してしまう。人間は汗をかいて上がった体温を下げるが、植物も同じように葉にある「気孔」という組織を開いて水分を蒸発させて葉温を調節している。まるで植物が自ら「打ち水」をしているよう。日本人はこれを「草いきれ」と表現する。


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二十四節気 七十二候 名称 意味
大暑(7月22日ごろ) 初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 桐の実が生り始める
次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) 土が湿って蒸暑くなる
末候 大雨時行(たいうときどきにふる) 時として大雨が降る
立秋(8月7日ごろ) 初候 涼風至(すづかぜいたる) 涼しい風が立ち始める
次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく) 蜩が鳴き始める
末候 蒙霧升降(ふかききりまとう) 深い霧が立ち込める
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