閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
七十二候・大雪の初候「閉塞成冬:そらさむくふゆとなる」の時節(12/7~12/11)に変わり、灰色の冬空に天地が塞がる頃となった。厚く垂れこめた雲に、天と地の気が塞がれ、本格的な冬となる。熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付き、雪が降り始める。生き物が活動を控え、深閑とした冬が大地を覆う。漫画でよく使われる「しーん」という言葉(擬態語)は、この深閑という言葉が由来ではないか。
都はまだかろうじて凛と晴れる青空も覗く。まだ葉を落とさず残っている紅葉も見えるものの、風は突くように冷たくなってきた。「冬日」「真冬日」という言葉も聞かれるようになる。「冬日」は一日の最低気温が摂氏〇度未満の日のこと、「真冬日」は最高気温が摂氏〇度未満の日のことである。
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二十四節気 | 七十二候 | 名称 | 意味 |
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大雪(12月7日ごろ) | 初候 | 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) | 天地の気が塞がって冬となる |
次候 | 熊蟄穴(くまあなにこもる) | 熊が冬眠のために穴に隠れる | |
末候 | 鱖魚群(さけのうおむらがる) | 鮭が群がり川を上る | |
冬至(12月21日ごろ) | 初候 | 乃東生(なつかれくさしょうず) | 夏枯草が芽を出す |
次候 | 麋角解(おおしかのつのおつる) | 大鹿が角を落とす | |
末候 | 雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる) | 雪の下で麦が芽を出す |